(a|b)*abbという正規表現を認識する DFAの状態遷移表は次のようになる。
AC | B | D | E | |
a | B | B | B | B |
b | AC | D | E | AC |
この状態遷移表を用いて、引数として渡された文字列が、正規表現 (a|b)*abbにマッチするならば 1をそうでなければ 0を返す関数 int ababb(char*)を定義せよ。
プログラムはこんな感じ
#include <stdio.h> int table[?][?] = {?}; /* 遷移表を配列として表現 */ int ababb(char* str) { ? } int main(int argc, char** argv) { int i; for (i=1; i<argc; i++) { char* str = argv[i]; if (ababb(str)) { printf("%sは正規表現 (a|b)*abbにマッチします。\n", str); } else { printf("%sは正規表現 (a|b)*abbにマッチしません。\n", str); } } return 0; }
E -> id | E "[" E "]" | E "." id | E "(" X ")" X -> E X' X' -> "," E X' | εに対して、
次の文法(開始記号は Expr):
Expr → CON | FunCall FunCall → FID '(' Expr ',' Expr ')' -- 以下は終端記号: 字句解析部で処理 EOL → '\n' -- End Of Line CON → '0' | '1' | ... | '9' -- 一桁の数のみ FID → '+' | '-' | '*'に対する再帰下降構文解析プログラムの例 を参考にして、問の文法に対する再帰下降構文解析プログラムを作成せよ。
入力が E であれば、"Correct!"(または「正しい!」)と表示し、 間違っていれば、適当なエラーメッセージを出力するようにせよ。
ただし、「終端記号に対応するマクロの定義」の部分は代わりに
#define ID 256 #define EOL 257「簡易字句解析ルーチン」は代わりに
/* 簡易字句解析ルーチン */ int yylex(void) { int c; do { c = getchar (); } while (c == ' ' || c == '\t'); /* 空白は読みとばす */ if (isalpha(c)) { /* IDは一文字のアルファベット */ yylval = c; return ID; } if (c == '\n') { /* 行末が $(入力の終わり)に対応する */ return EOL; } if (c == EOF) { /* ファイルの終 */ exit(0); } /* 上のどの条件にも合わなければ、文字をそのまま返す。*/ return c; /* '(', ')', '*', '[', ']'など */ }を用いよ。(プログラムのテンプレート)
少なくとも以下のような例については、テストして下さい。
入力 | 結果 |
---|---|
a[x] | Correct! |
a[(x)] | エラー |
a.t | Correct! |
f() | エラー |
f(x) | Correct! |
f(x, y) | Correct! |
f(x, y,) | エラー |
f(x.t.x, a[x][y], z) | Correct! |
上の問題を解いて、プログラムを作成し、 またそれに対するレポートを作成して下さい。 (締切 2月 14日 火曜日 18時)
レポートは, OpenOffice Writer(もしくは同等のワープロソフト)で作成します。 作成したソースファイルとレポートのファイルをオンラインで提出してください。 (OpenOffice Writer以外のワープロの場合は、RTF, PDF, PostScriptなど、そのソフトを持っていなくても読める形式に変換して下さい。) また同時に、レポートをA4用紙に印刷し、 ホッチキスで左上を綴じたものを学務係前のレポートボックスに提出してください。
オンラインの提出場所は
レポート作成上の注意
問題を数人で相談しながら解くのはもちろん構いませんが、 実行例とレポートは各自で作成してください。 実行例まで同一のレポートは不正レポートと見なします。