ソフトウェアのインストール

このページは JDK, Eclipse, Jetty のインストール方法の簡単なメモである。

JDK 7 のインストール

JDK7 以前の JDK がインストールしてあっても、古いバージョンをアンインストールする必要はない。

  1. JDK 7 インストーラの実行
    1. Oracle のダウンロードページから、 JDK の最新版をダウンロードする。
      以下では、本ページ執筆時の最新版 JDK 7u40 をダウンロードしたと仮定する。
    2. 実行中のアプリケーション(特に Internet Explorer, Netscape, Firefox などのブラウザ)を終了する。
    3. ダウンロードした jdk-7u40-windows-i586.exe(64 bit 版 Windows の場合、jdk-7u40-windows-x64.exe)を実行する。
      (「同意する」を選ぶところ以外は、 途中の質問では既定値を変更せず、すべて「次へ」などで良い。)
    4. (64 bit版 Windows の場合、念のため、32 bit版 JDK7 (jdk-7u40-windows-i586.exe) もインストールしておくと良い。
  2. 環境変数の追加
    1. 「スタート」(デスクトップ左下の丸いボタン)―「コンピュータ」で右クリックし「プロパティ」を選ぶ。
    2. 「▶ コントロールパネル ▶ システム」のウインドウで「システムの詳細設定」をクリックする。
    3. 「環境変数」のボタンをクリックする。
    4. 「システム環境変数」のなかに JAVA_HOME という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「JAVA_HOME」と入力する。
    5. JAVA_HOME の「変数値」を「C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_40」に設定し、「OK」を押す。
    6. 「システム環境変数」のなかの Path という変数を選択し「編集」ボタンをクリックする。
    7. Path を選択して「編集」ボタンをクリックし、 「変数値」の末尾に「;%JAVA_HOME%\bin」を追加する。
      • ただし、もともと入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの Path の変数値は絶対に消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなる。
    8. さらに「システム環境変数」あるいは「ユーザー環境変数」の中に CLASSPATH という変数があるかどうか、確認する。なければ何もしなくて良い。 あれば「編集」ボタンをクリックする。「変数値」の先頭に「.;」を追加する。
      • ただし、もともと「.」が入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの CLASSPATH の変数値は消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなることがある。
  3. インストールの確認
    1. 「スタート」―「すべてのプログラム」―「アクセサリ」―「コマンド プロンプト」を選択する。
    2. 開いたウインドウで「javac -version」と入力する。
    3. javac 1.7.0_40 と表示されれば OK。

Eclipse 3.7 (Indigo) のインストール

古いバージョンの Eclipse が入っている場合は、 単にインストールするフォルダの名前を変えれば良い。 (古いバージョンの方のフォルダ名を変えても良い。)

なお、2013 年 6 月に Eclipse 4.3 (Kepler) がリリースされているが、 本研修では(日本語版が)安定している 3.7 (Indigo) を使用する。
  1. Eclipse 本体のインストール
    1. Eclipse の ダウンロードページ から “Eclipse IDE for Java EE Developers” をダウンロードする。
    2. この zip ファイル を C:\ に展開する。(C:\eclipse というフォルダができる。)
      • 何らかの原因で展開に失敗する時は、 7-zip を使って、 展開して下さい。
  2. 日本語化パックのインストール
    1. Eclipse 日本語化言語パック(サードパーティ版) から Eclipse Indigo SR2 日本語化言語パックをダウンロードする。
    2. 上記で Eclipse 本体を展開したのと同じフォルダに、重ねるようにこの zip ファイルを展開する。(「… 統合しますか?」と聞かれるので、 「はい」をクリックする)
  3. C:\eclipse\eclipse.exe のショートカットをデスクトップなどに作成する。
  4. 作成したショートカットをダブルクリックして Eclipse を起動する。 Welcome ページが出る場合は、「Go to the workbench」 ボタン(↷ のような形)をクリックする。

続いて Eclipse の使い方(Servlet 編)

Jetty 9 のインストール

Jetty 9 のインストールは、ダウンロードした ZIP ファイルを適当なディレクトリに 展開するだけである。

  1. Jetty 9 のダウンロードページから Jetty の最新版をダウンロードする。
    以下では、本ページ執筆時の最新版 Jetty 9.0.5 (jetty-distrubution-9.0.5.v20130815.zip) をダウンロードしたと仮定する。
  2. ダウンロードした jetty-distrubution-9.0.5.v20130815.zip を適当なフォルダ(例えば C:\) に展開する。 (好きな場所で良いが、念のためパスの途中に日本語が入らない場所をお勧めする。 以下の解説では C:\ に展開して、 C:\jetty-9.0.5 というフォルダができると仮定する。)

Tomcat 7 のインストール

Servlet 3.0 を試してみたい人向け、 Jetty 9 の代わりに使用する。

  1. Apache Tomcat の ダウンロードページ から Apache Tomcat の最新版をダウンロードする。
    以下では、本ページ執筆時の最新版 Tomcat 7.0.42 (apache-tomcat-7.0.42.exe) をダウンロードしたと仮定する。
  2. ダウンロードした apache-tomcat-7.0.42.exe を実行する。

HSQLDB のインストール

  1. HSQLDB から hsqldb-2.3.0.zip をダウンロードする。
  2. この ZIP ファイルを解凍してできる hsqldb というフォルダを C:\ フォルダの下に置く。 (← 別の好きな場所に解凍しても構わないが、以下の解説ではこのフォルダに解凍したものと仮定する。)

HSQLDB の実行

  1. C:\hsqldb\bin\runServer.bat を実行しておく。 これで、HSQLDB サーバが起動する。 (「Windows セキュリティの重要な警告」というメッセージが出る場合があるが、その場合は、 「ブロックを解除する」を選択する。) サーバはそのまま実行させておく。
  2. (別のコマンドプロンプトで) C:\hsqldb\bin\runManeger.bat を実行する。 これで、HSQLDB マネジャが起動する。 この DB マネジャから、SQL 文を実行して DB の内容を調べることができる。

テストデータの挿入

テスト用のデータをデータベースに入力しておく。

※以下は、HSQLDB のインストール後一度だけ実行しておけば良い。
  1. サーバとマネジャを起動後、 HSQLDB マネジャで「Options」―「insert test data」を選択する。
  2. 「select * from customer;」など SQL 文を実行して、 データが DB に挿入されていることを確認しておく。(以下のような表が表示されれば良い。)
    [HSQLDB テストデータ挿入成功の画面]

HSQLDB の終了

  1. DB マネジャで、「Command」―「SHUTDOWN」を選択し、「Execute」をクリックする。 (これでサーバの実行が終了する。)
  2. DB マネジャを終了(「File」―「Exit」)する。

hsqldb.jar の Eclipse プロジェクトへの追加

HSQLDB をサーブレットから利用するために、HSQLDB 付属のライブラリファイル (hsqldb.jar) を Eclipse のプロジェクトに読み込ませる。
(事前にEclipse の使い方 Servlet 編を読んで WebApplication という動的 Web プロジェクトを作っておくこと。)

Apache Maven のインストール

Apache Maven はプロジェクト管理ツールである。 ソースコードのコンパイルの他に、JARの更新などの機能を持っている。

  1. ファイルの展開
    1. Apache Maven の ダウンロードページから Apache Maven の最新版をダウンロードする。
      以下では、本ページ執筆時の最新版 Maven 3.1.0 (apache-maven-3.1.0-bin.zip) をダウンロードしたと仮定する。
    2. この ZIP ファイルを C:\Program Files\Apache Software Foundation\ に展開する。(C:\Program Files\Apache Software Foundation\apache-maven-3.1.0 というフォルダができる。)
  2. 環境変数の追加
    1. 「スタート」(デスクトップ左下の丸いボタン)―「コンピュータ」で右クリックし「プロパティ」を選ぶ。
    2. 「▶ コントロールパネル ▶ システム」のウインドウで「システムの詳細設定」をクリックする。
    3. 「環境変数」のボタンをクリックする。
    4. 「システム環境変数」のなかに M2_HOME という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「M2_HOME」と入力する。
    5. M2_HOME の「変数値」を「C:\Program Files\Apache Software Foundation\apache-maven-3.1.0」に設定し、「OK」を押す。
    6. 「システム環境変数」のなかに M2 という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「M2」と入力する。
    7. M2 の「変数値」を「%M2_HOME%\bin」に設定し、「OK」を押す。
    8. 「システム環境変数」のなかの Path という変数を選択し「編集」ボタンをクリックする。
    9. Path の「変数値」の末尾に「;%M2%」を追加する。
      • ただし、もともと入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの Path の変数値は絶対に消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなる。
  3. インストールの確認
    1. 「スタート」―「すべてのプログラム」―「アクセサリ」―「コマンド プロンプト」を選択する。
    2. 開いたウインドウで「mvn --version」と入力する。
    3. Apache Maven 3.1.0… から始まる表示が現れれば OK。

Wicket プロジェクトの作成

Wicket を導入するためには、通常、Maven を利用する。 上記の Maven のインストールに従って、 まず Maven をインストールする。

  1. Wicket プロジェクトの作成
  2. プロジェクトを Eclipse で使えるようにする
  3. Wicket プロジェクトを Apache Tomcat に配備する。

Koji Kagawa (kagawa@eng.〜)
(〜の部分はSPAM mail予防のため省略します。)