ソフトウェアのインストール

このページは JDK, Eclipse, Tomcat のインストール方法の簡単なメモである。

JDK 8 のインストール

  1. JDK 8 インストーラの実行
    1. Oracle のダウンロードページから、 JDK の最新版をダウンロードする。
      以下では、本ページ執筆時の最新版 JDK 8u60 をダウンロードしたと仮定する。
    2. 実行中のアプリケーション(特に Internet Explorer, Netscape, Firefox などのブラウザ)を終了する。
    3. ダウンロードした jdk-8u60-windows-i586.exe(64 bit 版 Windows の場合、jdk-8u60-windows-x64.exe)を実行する。
      (「同意する」を選ぶところ以外は、 途中の質問では既定値を変更せず、すべて「次へ」などで良い。)
    4. (64 bit版 Windows の場合、念のため、32 bit版 JDK 8 (jdk-8u60-windows-i586.exe) もインストールしておくと良い。
  2. 環境変数の追加
    1. 「スタート」(デスクトップ左下の丸いボタン)―「コンピュータ」で右クリックし「プロパティ」を選ぶ。
    2. 「▶ コントロールパネル ▶ システム」のウインドウで「システムの詳細設定」をクリックする。
    3. 「環境変数」のボタンをクリックする。
    4. 「システム環境変数」のなかに JAVA_HOME という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「JAVA_HOME」と入力する。
    5. JAVA_HOME の「変数値」を「C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_60」に設定し、「OK」を押す。
    6. 「システム環境変数」のなかの Path という変数を選択し「編集」ボタンをクリックする。
    7. Path を選択して「編集」ボタンをクリックし、 「変数値」の末尾に「;%JAVA_HOME%\bin」を追加する。
      • ただし、もともと入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの Path の変数値は絶対に消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなる。
    8. さらに「システム環境変数」あるいは「ユーザー環境変数」の中に CLASSPATH という変数があるかどうか、確認する。なければ何もしなくて良い。 あれば「編集」ボタンをクリックする。「変数値」の先頭に「.;」を追加する。
      • ただし、もともと「.」が入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの CLASSPATH の変数値は消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなることがある。
  3. インストールの確認
    1. 「スタート」―「すべてのプログラム」―「アクセサリ」―「コマンド プロンプト」を選択する。
    2. 開いたウインドウで「javac -version」と入力する。
    3. javac 1.8.0_60 と表示されれば OK。

Tomcat 8 のインストール

注: Eclipse Luna の場合は Tomcat 8 で良いですが、一つ古い Eclipse Kepler の場合は、 Tomcat 7 を使わなければいけないようです。適宜バージョン番号を読みかえてください。

  1. Apache Tomcat の ダウンロードページ から Apache Tomcat の最新版をダウンロードする。
    以下では、本ページ執筆時の最新版 Tomcat 8.0.26 (apache-tomcat-8.0.26.exe) をダウンロードしたと仮定する。
  2. ダウンロードした apache-tomcat-8.0.26.exe を実行する。

Eclipse 4.4 (Luna) のインストール

古いバージョンの Eclipse が入っている場合は、 単にインストールするフォルダの名前を変えれば良い。 (古いバージョンの方のフォルダ名を変えても良い。)

  1. Eclipse 本体のインストール
    1. Eclipse の ダウンロードページ から “Eclipse IDE for Java EE Developers” をダウンロードする。
    2. この zip ファイル を C:\ に展開する。(C:\eclipse というフォルダができる。)
      • 何らかの原因で展開に失敗する時は、 7-zip を使って、 展開して下さい。
  2. C:\eclipse\eclipse.exe のショートカットをデスクトップなどに作成する。
  3. 作成したショートカットをダブルクリックして Eclipse を起動する。 Welcome ページが出る場合は、「Go to the workbench」 ボタン(↷ のような形)をクリックする。

続いて Eclipse の使い方(Servlet 編)

HSQLDB のインストール

  1. HSQLDB から hsqldb-2.3.3.zip をダウンロードする。
  2. この ZIP ファイルを解凍してできる hsqldb-2.3.3 というフォルダーの下の hsqldb というフォルダーを C:\ フォルダーの下に置く。 (← 別の好きな場所に解凍しても構わないが、以下の解説ではこのフォルダに解凍したものと仮定する。)

HSQLDB の実行

  1. C:\hsqldb\bin\runServer.bat を実行しておく。 これで、HSQLDB サーバが起動する。 (「Windows セキュリティの重要な警告」というメッセージが出る場合があるが、その場合は、 「ブロックを解除する」を選択する。) サーバはそのまま実行させておく。
  2. (別のコマンドプロンプトで) C:\hsqldb\bin\runManeger.bat を実行する。 これで、HSQLDB マネジャが起動する。 この DB マネジャから、SQL 文を実行して DB の内容を調べることができる。

テストデータの挿入

テスト用のデータをデータベースに入力しておく。

※以下は、HSQLDB のインストール後一度だけ実行しておけば良い。
  1. サーバとマネジャを起動後、 HSQLDB マネジャで「Options」―「insert test data」を選択する。
  2. 「select * from customer;」など SQL 文を実行して、 データが DB に挿入されていることを確認しておく。(以下のような表が表示されれば良い。)
    [HSQLDB テストデータ挿入成功の画面]

HSQLDB の終了

  1. DB マネジャで、「Command」―「SHUTDOWN」を選択し、「Execute」をクリックする。 (これでサーバの実行が終了する。)
  2. DB マネジャを終了(「File」―「Exit」)する。

hsqldb.jar の Eclipse プロジェクトへの追加

HSQLDB をサーブレットから利用するために、HSQLDB 付属のライブラリファイル (hsqldb.jar) を Eclipse のプロジェクトに読み込ませる。
(事前にEclipse の使い方 Servlet 編を読んで WebApplication という動的 Web プロジェクトを作っておくこと。)

Apache Maven のインストール

Apache Maven はプロジェクト管理ツールである。 ソースコードのコンパイルの他に、JARの更新などの機能を持っている。

  1. ファイルの展開
    1. Apache Maven の ダウンロードページから Apache Maven の最新版をダウンロードする。
      以下では、本ページ執筆時の最新版 Maven 3.3.3 (apache-maven-3.3.3-bin.zip) をダウンロードしたと仮定する。
    2. この ZIP ファイルを C:\Program Files\Apache Software Foundation\ に展開する。(C:\Program Files\Apache Software Foundation\apache-maven-3.3.3 というフォルダができる。)
  2. 環境変数の追加

    (以下の説明は Windows 7 の場合)

    1. 「スタート」(デスクトップ左下の丸いボタン)―「コンピュータ」で右クリックし「プロパティ」を選ぶ。
    2. 「▶ コントロールパネル ▶ システム」のウインドウで「システムの詳細設定」をクリックする。
    3. 「環境変数」のボタンをクリックする。
    4. 「システム環境変数」のなかに M2_HOME という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「M2_HOME」と入力する。
    5. M2_HOME の「変数値」を「C:\Program Files\Apache Software Foundation\apache-maven-3.3.3」に設定し、「OK」を押す。
    6. 「システム環境変数」のなかに M2 という変数があれば、それを選択し「編集」ボタンをクリックする。 なければ、「新規」ボタンを押し、「変数名」のところに「M2」と入力する。
    7. M2 の「変数値」を「%M2_HOME%\bin」に設定し、「OK」を押す。
    8. 「システム環境変数」のなかの Path という変数を選択し「編集」ボタンをクリックする。
    9. Path の「変数値」の末尾に「;%M2%」を追加する。
      • ただし、もともと入っていれば、二重に追加する必要はない。
      • もともとの Path の変数値は絶対に消してしまわないこと。 消してしまうと他のアプリケーションが起動しなくなる。
  3. インストールの確認
    1. 「スタート」―「すべてのプログラム」―「アクセサリ」―「コマンド プロンプト」を選択する。
    2. 開いたウインドウで「mvn --version」と入力する。
    3. Apache Maven 3.3.3 … から始まる表示が現れれば OK。

Wicket プロジェクトの作成

Wicket を導入するためには、通常、Maven を利用する。 上記の Maven のインストールに従って、 まず Maven をインストールする。

  1. Wicket プロジェクトの作成
  2. プロジェクトを Eclipse で使えるようにする
  3. Wicket プロジェクトを Apache Tomcat に配備する。

Koji Kagawa (kagawa@eng.〜)
(〜の部分はSPAM mail予防のため省略します。)