cl
コマンドを使うVisual Studio Code (以下 VSC)は Microsoft が開発して無料で提供している、 プログラム開発用のエディターです。 プログラムのソースコードを編集するときに便利な機能を多数提供しています。
VSC で C 言語の開発を行うときは、C のコンパイラーとして
MinGW を使う説明が多いようです。
それでも全然構わないのですが、せっかく Visual Studio Community(旧名 Visual Studio Express)
をインストールしているので、
ここでは C のコンパイラーとして Visual Studio Community
の cl
コマンドを使用する設定を説明します。
肝心なのは、「Developer Command Prompt for VS …」(つまり cl
コマンドを起動できるコマンドプロンプト)から VSC を起動する、というところです。
なお、公式の説明は、こちらです ( Configure VS Code for Microsoft C++)。 なお、MinGW を使う場合の公式はこちらです (Using GCC with MinGW)。 Windows Subsystem for Linux (WSL) を使う説明もあります (Using C++ and WSL in VS Code)。
Visual Studio Code から ページの説明に従い VSC をダウンロードしてインストールします。
VSC を一旦起動して、“C/C++ for Visual Studio Code”をインストールします。 左側の「拡張機能」(Extensions) をクリックして、「C/C++」と入力すると、 “C/C++ for Visual Studio Code” が表示されるので、「インストール」 (Install) をクリックします。 一旦、VSC を終了します。
(重要)「Developer Command Prompt for VS …」(つまり cl
コマンドを起動できるコマンドプロンプト)を起動し、このコマンドプロンプトから VSC を起動します。
まず、C のソースファイルを保存している(する予定の)フォルダーに移動します。(cd YourPath
)
VSC を起動します。(code .
)
「ターミナル」(Terminal) —「規定のビルドタスクの構成…」(Configure Default Build Task …) を選び、 プルダウンメニューから「C/C++: cl.exe アクティブなファイルのビルド」(C/C++: cl.exe build active file) を選択します。
以降は次の操作でコンパイルと実行ができます。
「ターミナル」(Terminal)—「ビルドタスクの実行…」(Run Build Task …) でコンパイルします。
あるいは、「ターミナル」(Terminal)—「新しいターミナル」(New Terminal) でターミナルを開き、cl
コマンド
(例えば cl hello.c
)を打ち込んでコンパイルすることもできます。
「ターミナル」(Terminal)—「新しいターミナル」(New Terminal) で開いたターミナルから、
実行ファイル名(例えば .\hello
)を打ち込んで、実行します。