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このページでは、香川研究室での Gerrit のセットアップ方法、Gerrit の日常の使い方、 などを紹介します。
香川研究室の Gerrit は、 http://ymir.eng.kagawa-u.ac.jp/gerrit/ にあります。ただし、NGINX によって転送されていて、実際には woden.eng.kagawa-u.ac.jp で動いています。(大学内からは、 http://woden.eng.kagawa-u.ac.jp/gerrit/ でもアクセスできます。)
こういう構成になっているので、Gerrit の Web ページ内の表示で ssh のホスト名が ymir.eng.kagawa-u.ac.jp になっているところは、 woden.eng.kagawa-u.ac.jp に読み替える必要があります。
なお、Woden の Gerrit で運用している Git リポジトリ―は、 バックアップとして見なさないようしてください。トラブルが起これば、 すぐにリポジトリーや Gerrit 全体を初期化するような運用を考えています。 必ず別の場所 (GitHub、Bitbucket など)にもリポジトリ―のバックアップを 取っておいて(push しておいて)ください。
Woden 上の Gerrit がどういう設定で動いているかを、インストール方法とともにメモしておきます。 通常時は、読み飛ばしてもらっても構いません。 (「最初の作業」にジャンプする。)
WAR ファイル (gerrit-X.XX.XX.war) を Gerrit Code Review からダウンロードしてきます。(現在のバージョンは 2.15.1 です。) さらに、Google Account でログインできるように、 OAuth authentication provider プラグインをダウンロードしておきます。
Standalone Daemon Installation Guide に従って、Gerrit をインストールします。 データベースは H2 を使うので、特に事前のインストール作業はありません。
ymir# adduser gerrit ymir# su gerrit ymir$ mkdir /var/gerrit ymir$ mkdir /var/gerrit/plugins
この plugins というディレクトリーに、OAuth authentication provider からダウンロードした JAR ファイル (gerrit-oauth-provider.jar) を置きます。続いて、次のコマンドを実行します。
ymir$ java -jar gerrit-X.XX.XX.war init -d /var/gerrit
途中でいくつかの質問に答える必要があります。 ほとんどの質問にデフォルトで答えますが、そうでないところを表にまとめました。
| セクション | 質問 | 答 |
|---|---|---|
| User Authentication | Authentication method | oauth |
| Container Process | Run as | gerrit |
| HTTP Daemon | Behind reverse proxy | y |
| Subdirectory on proxy server | /gerrit/ | |
| Use SSL | N | |
| Linsten on port | 8081 | |
| Canonical URL | http://ymir.eng.kagawa-u.ac.jp/gerrit/ | |
| Plugins | (Install plugin ... すべて) | y |
| OAuth Authentication Provider | Use Google OAuth provider for Gerrit login | y |
| Application client id | (下記参照) | |
| Application client secret | (下記参照) | |
| (Use ... OAuth provider for Gerrit login すべて) | n |
これで、/var/gerritの下にいくつかのディレクトリーができます。
Google Auth authentication provider に対する答は こちらの説明に従って入手しておきます。
次のコマンドでサービスを起動しておく必要があります。 自動起動サービスにしていないので、Woden を再起動したときは、 このコマンドを実行しなおします。
ymir# su gerrit ymir$ /var/gerrit/bin/gerrit.sh start
Woden の NGINX には次のように reverse proxy (とパスワード)の設定を入れておきます。 (woden:/etc/nginx/conf.d/default.conf)
location /gerrit/ {
proxy_pass http://localhost:8081;
proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
auth_basic "Gerrit Restricted";
auth_basic_user_file /etc/nginx/.htpasswd;
}
Ymir の NGINX のほうは、Woden に飛ばす従来の設定のみです。 (ymir:/etc/nginx/conf.d/default.conf)
location / {
proxy_set_header Host $http_host;
proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
proxy_pass http://woden.eng.kagawa-u.ac.jp/;
}
最初に使用するときはサインインする必要があります。 ページの右上の 「sign in」というリンクをクリックしてください。続いて Google アカウントでログイン します。
ログインできたら、ページの右上の表示が自分の名前に変っているはずです。 ここで、「Settings」をクリックして、「Profile」で「Username」を設定しておいてください。 この「Username」はあとで、Gerrit に対して、ssh または scp するときに使います。 Woden のログイン名と同じもので良いと思います。(注: 一度、「Username」をつけると、後で変更できないようなので注意してください。 大文字と小文字が区別されることにも注意してください。)
また、「SSH Public Keys」で「Add SSH Public Key」から、自分のマシンの SSH Public Key を登録しておいてください。あとで、Gerrit に ssh/scp するときに必要です。
ホームディレクトリーに .ssh/id_rsa.pub というファイルがあるはずです。 このファイルをテキストエディターで開いて、中身をコピペしてください。
ファイルがなければ、ssh-keygen というコマンドを実行してください。 ファイルの保存場所を聞いてきます。問題なければ、 デフォルト(~/.ssh/id_rsa)のままにして、 パスフレーズを聞いてくるので、入力するか、必要がなければそのままエンターします。
ssh, scp と git がインストールされている必要があります。 もしインストールされていないようなら、Cygwin のインストーラーを再実行して、 openssh と git を追加インストールしてください。
ssh, scp と git がインストールされているなら、あとは Linux の場合と同じです。
「ツール」ー「SSHキーの作成/インポート」で「Generate」で作成します。
(英語の)指示に従ってマウスを適当に動かして、Key を生成し、 「Save public key」と「Save private key」で適切な場所に保存します。このとき、 「Public key for pasting into OpenSSH authorized_keys file:」の下の領域に表示されているテキストが SSH Public Key になります。(ここにテキストが表示されていないときは、「Load」をクリックして、 先ほど「Save private key」で保存したファイルを選択します。)
なお、SourceTree の「ターミナル」で git コマンドを実行するときは、 上の 「SSHキーの作成/インポート」で生成したものではダメで、Cygwin と同じように ssh-keygen コマンドを使う必要があるようです。
Windows のシステムトレイに「Pegeant」というアイコンがあるはずなので、 ダブルクリックします。「Add Key」を選択し、先ほど「Save private key」で保存したファイルを選択します。
この時点で、Gerrit に作成したアカウントには、これ以降の作業をするための権限がないので、 Slack などで先に登録しているユーザーに連絡してください。 必要な権限を付与してもらいます。
連絡を受けた登録済ユーザーは次の作業をして、新ユーザーの権限を変更します。
Gerrit のページで、 「People」ー「List Groups」ー「Administrators」とたどる。
「Members」でアカウント名かメールアドレスを入力して「Add」をクリックして、 メンバーを追加する。
最初に Gerrit にプロジェクトを作成する必要があります。 より詳しい説明は以下にあります。
Gerrit のページで、「Projects」 > 「Create New Project」 とたどり、 「Project Name:」に名前を入力して、「Create Project」してください。 このプロジェクトに既存のプロジェクトを push したいときは、 「Create initial empty commit」のチェックを外しておくほうが良いようです。 以下では、この「Project Name」を GerritTest として説明します。
以降の作業では、Woden に ssh や scp でアクセスすることがよくありますが、 Woden はポートを学外に公開していないので、学外の PC からは、 ssh や scp をすることができません。
一方、Ymir は学外に公開されているので、 学外の PC からの場合は、次のコマンドを実行して一旦 Ymir にログインしておいてください。
yourPC$ ssh yourname@ymir.eng.kagawa-u.ac.jp -L 1022:133.92.145.23:22 -L 29418:133.92.145.23:29418
これで、yourPC の 1022 番ポートが Woden (133.92.145.23) の 22 番ポートに、 yourPC の 29418 番ポートが Woden の 29418 番ポートにつながります。 以降の ssh/scp コマンドを使う説明では、woden.eng.kagawa-u.ac.jp となっているところを locahost(または 127.0.0.1)に読み替えてください。
手元の既存の Git リポジトリーを Gerrit にプッシュします。まず、 Gerrit のリポジトリーに名前をつけます。yourname と GerritTestの部分は適切なものに変更してください。 (※ SSH トンネリング のところの説明も読んで下さい。)
yourPC$ git remote add gerrit ssh://yourname@woden.eng.kagawa-u.ac.jp:29418/GerritTest
これで gerrit という名前で、Ymir の Gerrit 上の GerritTest リポジトリーを参照することができます。
次のコマンドで実際にプッシュします。
yourPC$ git push -u gerrit master
もし、プロジェクトをつくるときに、「Create initial empty commit」のチェックを外すのを忘れていたら、このプッシュは拒絶されますので、--force (または -f)オプションをつけてプッシュします。
yourPC$ git push -f -u gerrit master
master 以外のブランチも必要に応じてプッシュしておきます。
逆に、Gerrit に元々あるリポジトリーをローカルにクローンしてくるには、git clone コマンドを使います。
yourPC$ git clone ssh://yourname@woden.eng.kagawa-u.ac.jp:29418/GerritTest
以降の Gerrit の日々の作業では、Git のコミットメッセージのなかに、Change-Id という一意のタグを挿入しておく必要があります。 これをコミット時に自動的に挿入するようなフックを仕掛けておきます。
ローカルの Git リポジトリーのトップディレクトリーで次のコマンドを実行しておきます。 (※ SSH トンネリング のところの説明も読んで下さい。)
yourPC$ scp -p -P 29418 yourname@woden.eng.kagawa-u.ac.jp:hooks/commit-msg .git/hooks/
Gerrit の日々の作業を説明します。より詳しい説明は以下にあります。
自分の手元にあるリポジトリーを変更したら、ふつうにコミットします。 (Change Id フックは導入済みである必要があります。)
yourPC$ git commit -a -m "..."
それを Gerrit にプッシュします。 普通の方法でプッシュすると、レビューを経ずに直ちにマージされてしまいます。 (また、権限がない場合は拒絶されます。)
yourPC$ git push gerrit master ※普段は、このコマンドは使わない
通常の作業では、refs/for/master という特別なブランチにプッシュします。
yourPC$ git commit -a -m "..." yourPC$ git push gerrit HEAD:refs/for/master
これでレビューの準備ができました。
もちろん、master 以外のブランチの場合は上記の master の部分をそのブランチ名に変えます。
変更のレビュー用のページは、Gerrit ページ から 「All」ー「Open」とたどると選択することができます。
現在の Gerrit の構成では、自分でレビューすることも可能な訳ですが、 卒業論文・修士論文のプロジェクトの場合は私(香川)にレビューを依頼するようにしてください。
レビューを依頼された人は、次のように作業します。
レビューを承認するときは、レビュー用のページから、「Code-Review+2」をクリックします。 逆に承認しないときは、「Reply」から、メッセージを入力して、「-2」か「-1」の点数をつけて 「Post」します。
レビューが返って来たら、承認されて「+2」がついている場合は レビューを「Submit」できます。「Submit」をクリックすると、 本来のブランチにマージされます。承認されていない場合は、 このレビューを「Abandon」します。
承認されなかった場合は、ローカルのリポジトリーに戻って修正し、 再度コミット・プッシュします。 このとき、コミットに「--amend」オプションをつけます。
yourPC$ git commit --amend -a -m "..." yourPC$ git push gerrit HEAD:refs/for/master
注意: なお、Gerrit の他の上流のリポジトリーにもプッシュしている場合、 さらにその上流リポジトリーを他の人も使っている場合、そのリポジトリーにプッシュした あとには amend(改正)という処理は行わないほうがよいです。まず、Gerrit にプッシュして承認されてから、他の上流にプッシュするようにして下さい。
もし、修正したいコミットを他の上流リポジトリーにプッシュしてしまっている場合は、 git commit --amend ではなく、 git revert というコマンドを使って修正するほうが良いです。 revert はコミットを取り消すのではなく、逆向きの編集をおこなった、 というコミットを追加します。
ただし、Gerrit で使う場合、 git revert ではコミットメッセージに Change-ID がつかないので、 以下のようにすると良いです。
yourPC$ git revert -n ハッシュ値 yourPC$ git commit -a -m "revert previous commit"
このように -n オプションをつけると、自動的にコミットしません。
(もっとも、-n オプションをつけ忘れていても、現在の運用方法では、 master に無理やりプッシュすることができます。)
上記の作業例ではすべて master ブランチを使っていましたが、 これは本来の形ではありません。 実際には、適切なブランチをつくって、master には、 安定動作するバージョンだけをコミットするようにして下さい。
Gitフロー, GitHubフローの説明