DOSプロンプトのコマンド


ここでは DOSプロンプトを使う上で知っておく必要がある概念・コマンドを説明します。

パスについて

パスとは、ファイルの位置を示すものです。 ファイルにたどり着くまでのフォルダ(ディレクトリ)名を、 \(円マークまたはバックスラッシュ)で区切って並べます。

上のようなファイルの階層構造のなかで、右の窓に表示されているファイル Reader.pdfのパスは C:\Acrobat3\Reader\Help\Reader.pdfになります。 このパスの意味は C:ドライブの Acrobat3というフォルダの中の Readerというフォルダの中の Helpというフォルダの中の Reader.pdfというファイルになります。 Reader.pdfという名前を持つファイルは複数あってもかまいませんが、 パスを指定するとファイルが一意に定まります。 このようにファイルシステムの根元から場所を指定するものを 絶対パスと言います。

パスは相対的に用いることもできます。例えば現在、 C:\Acrobat3というフォルダで作業しているとすると、 Reader.pdfのパスは Reader\Help\Reader.pdfと表すこともできます。 このような位置の指定を相対パスといいます。 このように相対パスを書くときは先頭に\を書きません。 また、ひとつ上の階層のフォルダを ..で表します。 C:\Acrobat3\Reader\Fontsというフォルダが作業ディレクトリとすると、 Reader.pdfの相対パスは ..\Help\Reader.pdfになります。


cdコマンド

cdchange directoryを意味します。
使い方:
  cd パス
で指定されたパスに作業ディレクトリを移動します。

いろいろな例:

  cd \home
  cd prog1
  cd ..\Cpp
  cd "\My Documents"
  cd
最後から 2番目の例のようにパスに空白が含まれているときは ダブルクォーテーション「"」が必要です。 また、最後の例のように引数なしで用いると、 (DOSの場合)現在の作業ディレクトリを表示します。

dirコマンド

無引数で使用します。 現在の作業ディレクトリにあるファイルの一覧を表示します。

moreコマンド

使い方:
  more ファイル名 
ファイルの内容を画面に表示できる分ずつ表示します。 スペースキーを押すと、次の部分を見ることができます。

リダイレクトとパイプ

コマンドを実行するときに、 標準入力(通常はキーボード)や標準出力(通常は画面)を、 ファイルや他のコマンドにつなぎ変えることができます。
記号 意味
コマンド > ファイル 出力を画面に表示するかわりに、ファイルに書き出す。 prog1 > log.txt
コマンド < ファイル 入力をキーボードから読むかわりに、ファイルから読み込む。 prog1 < data.txt
コマンド1 | コマンド2 コマンド1の出力を、コマンド2の入力につなぐ prog1 | more

Koji Kagawa (kagawa@eng.?????)