Eclipseの使い方 Servlet編

Eclipseの機能は膨大なので、ここですべての機能を紹介することはとてもできない。 このページでは、情報システム演習(Servletの作成)でよく使うと思われるごく一部の機能を紹介する。

Servletではない、通常の Javaアプリケーション・アプレットの場合(計算機ネットワーク Ⅰで使用する)は、 Eclipseの使い方 Javaアプリケーション編を見よ。

参考リンク

動的Webプロジェクトの作成

動的WebプロジェクトはJava Servlet/JSPなどのためのプロジェクトであり、 Servletの実行に必要な設定ファイルを自動生成してくれる。

  1. 「ファイル (File)」―「新規 (New)」―「プロジェクト (Project..)」で現れる 「ウィザードを選択 (Select a wizard)」というウインドウで 「Web」を展開し、 「動的Webプロジェクト (Dynamic Web Project)」を選択して、 「次へ (Next)」をクリックする。
  2. 「プロジェクト名 (Project name)」は英数字で適当につけて、 「ターゲット・サーバー (Target runtime)」が「Apache Tomcat v6.0」 になっていることを確認して、「終了 (Finish)」をクリックする。
    「ターゲット・サーバー」が「<なし> (<None>)」 になっている場合、
    1. 右の「新規 (New..)」を クリックし、
    2. 「定義したいランタイムのタイプを選択 (Select the runtime type:)」で、「Apache」 —「Apache Tomcat v6.0」を選択し、「次へ (Next)」をクリック、
    3. 「Tomcatインストール・ディレクトリ (Tomcat installation directory)」に C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache Tomcat 6.0.16 と入力して「終了 (Finish)」をクリックする。

    (以下の説明ではInfoSysEnshuというプロジェクト名をつけると仮定する。)

以降、情報システム演習で作成するプログラムは、 すべてこのプロジェクト内に作成すれば良い。

Servletの作成

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー (Project Explorer)」の中でクラスを作成する 動的Webプロジェクトを選択してから、 「ファイル (File)」―「新規 (New)」―「その他 (Other..)」を選択する。
  2. 「ウィザードを選択 (Select a wizard)」というウインドウで「Web」を展開し、 「サーブレット (Servlet)」を選択し、 「次へ (Next)」をクリックする。
  3. 「クラス名 (Class name)」に作成するクラスの名前を入力し、「終了 (Finish)」をクリックする。
    (以下の例ではHelloServletという名前をつけると仮定する。)
  4. クラス定義のテンプレートが表示されるので、 残りの部分を入力する。例えば、次のようなimport文:
      import java.io.PrintWriter;
      import java.io.IOException;
      import javax.servlet.ServletException;
      import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
      import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
    
    を追加し、次のようなメソッドを定義する。 (灰色はテンプレートに既に用意されている部分である。)
      
      protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
        response.setContentType("text/plain; charset=Windows-31J");
        PrintWriter out = response.getWriter();
        out.println("Hello World!");
        out.close();
      }
    
  5. 「ファイル (File)」―「保管 (Save)」(もしくはCtrl+s)でファイルの保存と同時に自動的にコンパイルされる。
注意: サーブレットは必ず上記の方法で作成して下さい。コピー・ペーストや「名前変更」などで作成しても、 設定ファイル(web.xml)が書き換えられないため、うまく動作しません。

HTMLの作成

動的Webプロジェクトの場合、HTML, JSPなど Servlet以外のコンテンツは WebContentというフォルダに置きます。 (このフォルダの内容がアプリケーションルートフォルダにコピーされます。)

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー (Project Explorer)」の中でクラスを作成する動的Webプロジェクトの 「WebContent」というフォルダを選択してから、 「ファイル (File)」―「新規 (New)」―「その他 (Other..)」を選択する。
  2. 「ウィザードを選択 (Select a wizard)」というウインドウで「Web」を展開し、 「HTML」(JSPの場合は「JSP」)を選択し、「次へ (Next)」をクリックする。
  3. 「ファイル名 (File name)」に作成するファイルの名前を入力し、 「終了 (finish)」をクリックする。
  4. テンプレートが表示されるので、残りの部分を入力する。
  5. http://localhost:8080/プロジェクト名/ファイル名で見ることができる。

Servlet・HTMLの実行

  1. 「実行 (Run)」―「実行 (Run As)」―「サーバーで実行 (Run on Server)」で、 「サーバーで実行」 というウインドウが現われるので、「Tomcat v6.0 server at localhost」 を選択していることを確認して、「終了 (Finish)」をクリックする。Tomcatサーバが起動するとともに Eclipse内にWebブラウザが起動して、サーブレットが生成したページが表示される。

さらなる参考リンク


Koji Kagawa (kagawa@eng.〜)
(〜の部分はSPAM mail予防のため省略します。)