通常、Bisonは次のように実行します。
bison infile
ここで、infileは文法ファイルで、名前が通常`.y'で終わります。 生成される構文解析器ファイルは、文法ファイルの名前の`.y'を `.tab.c'に変えたものです。 したがって、`bison foo.y'によって`foo.tab.c'を得られますし、 `bison hack/foo.y'によって`hack/foo.tab.c'を得られます。
Bisonは、伝統的な1文字のオプションと、記憶しやすい長いオプション名の 両方を受け付けます。長いオプション名は、`-'の代わりに、 `--'で指定します。 一意性を失わない範囲で、長いオプション名を省略できます。 長いオプションが引数をともなう場合、たとえば、`--file-prefix'では、 オプション名と引数の間に`='を入れます。
Bisonに対して指定可能なオプションの一覧を、アルファベット順に示します。 さらに、長い名前のアルファベット順の対応を示します。
YYSTYPE
、いくつかのextern
変数宣言を含む、
追加の出力ファイルを生成します。
生成される構文解析ファイルの名前が`name.c'ならば、
このファイルの名前は`name.h'になります。
yylex
関数を独立なソースファイルの中で定義しているならば、
それはトークン型番号と変数yylval
を必要とするので、
このファイルを#include
する必要があります
See section トークンの意味値。
#line
プリプロセッサディレクティブを生成しません。
通常、Bisonはこれを生成し、Cコンパイラとデバッガが、
文法ファイルのどこでエラーが発生したかを見つけるために使います。
このオプションは、エラーと構文解析器の行番号を結び付け、
構文解析器を独立なソースファイルとして扱います。
#define
ディレクティブと
静的変数の宣言のみからなります。
このオプションにより、`filename.act'という名前のファイルに、
文法アクションに対するC言語のプログラムが書かれます。
その書式は、switch
文に対応するブレースで囲まれたブロックです。
yyparse
、yylex
、yyerror
、yynerrs
、
yylval
、yychar
、yydebug
です。
たとえば、`-p c'オプションを指定すれば、
名前はcparse
、clex
などになります。
See section 同一プログラム中の複数の構文解析器。
%raw
が指定されたように振る舞います。
See section Bison宣言の要約。
YYDEBUG
の定義を構文解析器ファイルに入れます
See section 構文解析器のデバッグ。
bison -y $*
オプションを、長い名前のアルファベット順に一覧表記して、 対応する1文字オプションを書きます。
VMS上のBisonのコマンドライン構文は、VMSの慣習に合わせて、 他のシステム上のBisonのコマンドライン構文と異なっています。
VMSでは、すべてのBisonのオプションについて、 `--'の代わりに`/'に続く長い名前のオプションを書き、 オプション名中の`-'を`_'に変えます。 VMS上での実行例を示します。
bison /debug/name_prefix=bar foo.y
これは、POSIX上での次のコマンドラインと等価です。
bison --debug --name-prefix=bar foo.y
VMSファイルシステムでは、`foo.tab.c'のようなファイル名が許されないので、 構文解析器の名前は、上記の例の場合には、`foo_tab.c'になります。
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